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皆さん、ワインは普段飲まれますか?
冬になると、比較的需要が増えるワインがあります。スパークリングワインやシャンパーニュといったイベント時に皆で集まって楽しむワインもですが、「デザートワイン」と呼ばれることの多い、アイスワインもこの時期に味わう方も案外増えるのです。
ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」でも出てきたこのワイン。もう少しきちんと正しく勉強してみませんか?
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アイスワイン人気おすすめ一覧!!
アイスワインとはどんなワインか?
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「ドラマで出てきたから興味がわき、ネットで調べたら超・高級品!?」いえいえ。少し誤解があります。
まず先に、先入観を持っていただきたくないので、どんなワインかについて簡単に触れたいと思います。
アイスワインは簡単に言えば、原料となる葡萄を凍結させ、糖度を凝縮させワインを製造します。
糖度を凝縮させるという事は、普通の赤ワインや白ワインより原料が必要(通常6~8倍必要)ですし、凍結させるといった手間暇がかかります。
その為、お値段は現在ピンからキリまでありますが、価格がその分上がってしまうのです。
アイスワインに好適な葡萄品種も限られています。そして、葡萄も作物ですので、この葡萄に適した天候や土壌の場所でなければ上手く育ちません。
現在はドイツ・オーストリア・カナダが主流で葡萄が栽培され、アイスワインが製造されています。
(アイスワインに氷結ワインを含める方もいますが、本記事では氷結ワインについては触れません。今回はあくまで簡単な説明にとどめています。説明が雑な部分はご了承ください。)
お勧めの商品ですが、その葡萄が育った土壌やどの土地の天候等によって、ワインは特性が異なり、「アイスワイン」も例外ではありませんので、お好みのタイプをチョイスして頂くのがベストです。
その為本記事で具体的な商品はあげず、嗜好品でもありますので、今回は国別のその国のワインの品質を守る為の法律や特性に触れたいと思います。
ドイツ産
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各国でワインに関しての法律が定められています。
ドイツも例外ではありませんが、地理的表示付ワインについては法改正が発生し、現在ビンテージが混在しています。
上級ワインとして扱われているワインは「Q.b.Aワイン」として扱われますが、
・13の特定栽培地域のうちの1つの地域で収穫された葡萄のみから造られたワインであること
・その地域で高級ワイン品種として推奨または許可されているブドウ品種であること
等々の他に、3段階の品質検査を受け、エチケットに表示しなければならない、といった様々な規定があります。
アイスワインについても同様です。
最低糖度は地域やブドウ品種によって異なります。
自然の状態で樹になったまま、凍結(-7℃)した果実を収穫し、凍結した状態で搾汁した果汁で造られます。
度数は-5.5度以上で、後に述べるカナダ産に比べ、粘性がサラサラしている商品が個人的には多い感じがします。
価格も筆者の知る限りではピンからキリまで(¥2,000を切る商品も中にはあります)ですので、手に取りやすいと思います。
初めて飲まれる方には、飲みやすいかもしれません。(量や飲み方は後で触れます。)
オーストリア産
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オーストリアでもワイン法がありますが、アイスワインに関するのは「KMW糖度」という部分です。
これは、ワインを作る前の果汁糖度を計る単位の事です。
アイスワインの場合は収穫時かプレス時に凍結した葡萄を原料とすること、KMW糖度は25度以上であることが決まりです。
オーストリアはドイツに比べ温暖な気候とされて、ブルゴーニュと同じ緯度でもあるので、オーストリア産のアイスワインに出会えれば、可能であれば、比較を楽しみたい、といった感じでしょうか。
カナダ産
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カナダでは、QVAという葡萄醸造業者資格同盟制度というのがあり、この厳しい品質判定基準を満たすとQVAの資格が与えられ、商品にQVAシールを貼ることが出来ます。
QVAの規定はここでは割愛しますが、カナダのアイスワインは主にオンタリオ州で冬季に造られています。
ドイツ産より粘性が高いので、筆者のワインラヴァーの仲間の中でも好みが分かれます。
価格ですが、こちらもピンキリですし、白とロゼでもお値段は変わります。(ロゼの方がシャンパーニュ同様少し高額になります。)
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飲み方含めて楽しみ方も解説します!!
適温を大切に!
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アイスワインだけではなく、貴腐ワインも同様のことが言えますが、3~8℃位と言われています。
極甘口であるので、しっかり冷やしておきましょうという事です。
ワインなので、香りも楽しんでいただきたいのですが、温度が上げるほど香りが広がりますが、テイストも両方楽しむ事を考えるとキンキンより少し高めの温度、が美味しく吞むことが出来るでしょう。
グラスと注ぐ量も大切に!
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グラスは一般的にはフルートグラスでサーブすることが多いです。
シャンパーニュの様に、勿論泡が立つわけではありませんが、アイスワインは極甘口ワインですので、すこしずつ飲みやすいように口のすぼまったフルートグラスを用います。
量は、グラスの4/1位程度が妥当でしょう。
「ワインは好きだけれど、アイスワインや貴腐ワインは好きではない」という方、よくいらっしゃいます。
フルコース等でワインもお料理ごとにセッティングしていただける会や、ご自身でワインリストで選びホスト役をされる方は、赤ワインの後、デザートの際にいきなりコーヒーはオーダーしません。
デザートの際にチョイスするワインが甘みの強いリキュールやアイスワインが王道です。
どんな料理とマリアージュさせるといいのかなど、悩まれた際には参考にしてみてください。
こんな楽しみ方も!
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苦手な方もいらっしゃる一方、好まれて自宅などで楽しまれている方も、もちろんいらっしゃいます。
通常はグラスにサーブし、楽しまれると思いますが、アイスワインは他にも楽しみ方があります。
「デザートと一緒に」というのは先ほどお伝えしましたが、アイスクリーム等にソースの様にかけて召し上がるといった大人な楽しみ方も素敵ですよ。
1本の量が、ほとんどの商品が細めのシルエットのビンに375ml入っていますので、「なかな飲みきれない」という時にこの様な楽しみ方をされている声はよく聞きます。
少し酸味のきいたベイクドされたリンゴと合わせても美味しいと思います。
編集者のまとめ
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ドラマの中で出てきたため、かなり注目度が高まっているようですが、ワインラヴァーの中でも好き嫌いがはっきり出るワインですので、友人同士でホスト役や彼女と一緒にレストランで注文したい等といった際には、相手の嗜好に合っているのかを是非見極めてあげてください。
(筆者は、親しいワインラヴァーの方々と、かしこまったワイン会にお邪魔する際には、デザートと一緒にリキュールかアイスワイン等が出てきますので、「苦手な方」もグラスを開けないと失礼になると感じる方もいますので、「お願い」と言われた際にはお手伝いをすることもあります。)
そして、酒類の小売店に必ず販売されているかと言われると、そうでもないのが国内の現状です。
店頭で異なる商品を数種類揃えているところで選ぶ場合は、予算もありますが、特性を聞いてチョイスしてみてください。
糖度も粘性も高いワインですが、あくまでも”ワイン”ですので、保管方法は他のワインと同じようにしてください。
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