カジュアルにもフォーマルにも着こなせる「ピーコート」。
読者の皆様の中にも、何着か持ってるよ、と言う方がいらっしゃるかと思います。
この時期、出勤中の40代男性を見て思うのは、ロングコートやダウンジャケットを着ている方が多い、ということ。
あと1ヵ月もしない内に季節は春めいてくる頃です。
「スーツにピーコート?」と思われる方も多いかもしれませんが、実は意外と相性抜群だったりします。
今の内から、季節を先取りした通勤コーデを考えておけば、暖かくなり始めた時に「何を着ようか」と慌てず済むかもしれません。
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そもそもピーコートって?
何となくピーコートがどんな物かはわかるけど、口で説明するとなると難しい…。という方もいらっしゃるかと思います。私もその内の一人です(笑)
ですので、今回改めてピーコートの事を色々と調べてきました!
ピーコートの名前の由来
英語でピーコートは「Pea coat」と書くのですが、ではその語源はと言われても全く見当がつきませんよね。
どうやら二つ程あるようで、「錨の爪(pea)を語源としている」という説と「オランダ語を語源としている」という説。
「錨の爪」説は、船乗りや海軍が着る防寒用コートに「錨」を模したボタンがついていた為、そう呼ぶようになったというもの。
そして、もう一方のオランダ語説に関して。表面が毛羽立った厚地の織物「ラシャ」を意味するのが、オランダ語のpij(私の聞いた感じだと、発音としてはペイと聞こえます)。
ボタンが二列あるラシャの上着を指して「ピーコート」と呼んだという説。
どちらが正しい説かは分かりませんが、ちょっとした豆知識として覚えておくと良いかもしれませんね。
余談ですが、私は「ラシャ」が何なのか分からなかったので調べました(笑)
ラシャ(羅紗)→毛織物の一種。織り上げた後、収縮させて地を厚く密にし、更に毛羽立てたもの。(googleより引用)
だそうですよ!
ピーコートの素材や形状
由来が分かったところで次は形について。
一口にピーコートと言っても、最近では様々な形状が存在しています。
どのような形や特徴を持つものを真にピーコートと呼ぶのか、私と一緒に再度チェックしていきましょう。
▼ラシャが使われている
先ほども出たラシャですが、どうやらメルトンのことのようです。
ピーコートの生地は防寒機能に特化させる為に、厚手のラシャが使用されているのだとか。
但し最近は「コットン素材」を使用したものが出てきているので、春先に向けてピーコートを検討するのであれば、厚手のメルトン素材ではなく、コットン素材を探したほうが良いかもしれませんね。
▼前身頃が広く、ボタンが二列になっている
ボタンが二列あるというのは、ピーコートを一目見た時にパッと入ってくる特徴の一つですよね。
これも、寒さ対策の一つだそうで、左右どちらでもボタンが留められるような設計になっています。
(とはいえ最近はボタンが一列だけのシングルピーコートというものが流行っているようですから、春先のアイテムとして取り入れてみるのも有りだと思います)
「日差しは暖かいけど風が冷たい」というときはボタンを閉じて、「今日は少し暑いかな」という日は前を開けて着る。
というように、その日の気候に合わせた着こなしが可能なピーコートは、春の気ままな空気感に持って来いではないでしょうか。
▼立ててもカッコ良く着こなせる、大きな襟
ピーコートの由来で、「海軍が着ていた」とありましたが、その名残の一つがこの大きな襟。
海上では風や波、そして船の騒音によって、周囲の声が聞こえなくなります。
読者の皆様も、聞き取りにくい時には耳に手を当てますよね。要はあれを、服の襟で常に聞こえやすくしていた、というわけです。
そんな機能もさることながら、襟立てでもカッコよくキマるのは、ピーコートならではと言ったところでしょうか。
▼錨のマークがあしらわれたボタン
殆どのピーコートで、錨模様のボタンが使われています。また、ブランドによっては錨を模したオリジナルデザインのボタンを付けるところもあるようです。
錨モチーフは女子からもカッコ可愛いと評判ですし、取り入れない手はないですよね!
▼ポケットが縦向きについている
これもピーコートの大きな特徴の一つ。通常のジャケットは、横向きに付いているのが殆どですが、ピーコートは縦向きに付いています。
何故かというとこちらも防寒対策の一つで、冷えた手をお腹に当てて温める為なんだとか。
このように機能面を重視した設計にも関わらず、他のジャケットにはないスタイリッシュさを生み出すピーコート。
長年に渡って人気のアイテムとされるのもうなずけます。
ピーコート着こなし術
着丈によって印象がガラリと変わる
ピーコートにも着丈の長い物と短い物の二つのタイプがあります。そして長い物にはフォーマルな、短い物にはカジュアルなイメージを持つ人が多いようです。
とは言え、短い丈の物でも、自分に合ったサイズや落ち着いた色の物を選んで着ることが出来れば、フォーマルに仕上げることが出来ます。
但しスーツの上から着るピーコートは、スーツがその下から覗かない丈の物を選びましょう。もしもスーツより着丈や袖丈が短い物を着てしまうと、途端にカッコ悪くなってしまいます。
カラーバリエーションが豊富
ピーコートには定番の黒・グレー・ネイビー・キャメルの4色以外にも様々な色のものがあります。
もちろん普段着に赤や緑などのピーコートを着る分には問題ないのですが、一般的なスーツと合わせるには少々ハードルが高いような…。
スーツに合わせて着ることをお考えの方は、上に挙げた定番の4色から選ぶほうが無難。
またその4色はカジュアルな服装にも合わせやすいので、ピーコートを1着持っておきたいとお考えの方にもオススメです。
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40代だからこそ、ビシッと決まるピーコートビジネスコーデ!
と、ここまでピーコートについて色々と書いて参りましたが、皆様の頭の中で、スーツに合うピーコートのイメージは固まってきましたか?
「まだ想像がつかない」という方には特に、これから提案する「ピーコートを違和感なく着こなすビジネスコーデ」を見て行って頂けると嬉しいです!
ブラックカラーで渋めにキメる
カジュアル感のあるピーコートも、黒色というだけでフォーマルな雰囲気に。
また、黒はどのような場面にも合わせやすい色ですので、持っているだけでオシャレの幅が広がるアイテムでもあります。
黒という色は細身に見せる効果もあり、「最近ちょっと体型が気になって来たなー」という方もスマートに着こなすことが出来ますよ。
王道ネイビーカラーでこなれ感
黒やグレーに続くピーコートのスタンダードカラーと言えば「ネイビー」。
スーツには黒やグレーといった色合いが多い為、ネイビーの軽快な色合いを取り入れるだけで、周囲とは一線を画したビジネスコーデに仕上がります。
とはいえ、あまり明るいのは…と言う方もいらっしゃいますよね。
その場合はダークネイビーという、通常のネイビーよりも落ち着いた色合いのものを試してみてはいかがでしょうか。
グレースタイルでキレイめに
黒のスーツと相性抜群なのがこちら、グレーのピーコート。
堅苦しくならず、かといって軽率さもない上品な色合いのピーコートは、ビジネスの面においても良い印象を相手に与えます。
40代のメンズだからこそ醸し出せる大人な雰囲気を、より一層引き立たせてくれるのが「グレー」のピーコートと言えるでしょう。
オススメブランド5選
FIDELITY(フィデリティー)
1941年創業の老舗アウターウェアメーカーであるフィデリティー。
ピーコートといえばフィデリティーと言われるほど、ピーコートはフィデリティー社主力のアイテムです。
しっかりとした物を1着持っていたい、という本物志向な方にご満足頂けるブランドでしょう。
FRED PERRY(フレッド ペリー)
1952年、テニスブランドとしてスタートしただけあって、機能性の中にもスタイリッシュさを兼ね備えたディテールが人気の「フレッドペリー」。
ポロシャツなどで「月桂樹のロゴ」を見掛けたことがある方も多いのではないでしょうか。
フレッドペリーはスポーツウェアはもちろん、モッズ系のアイテムも生産しており、その為ピーコートとの相性も良いようです。
世界各国で愛用されているフレッドペリーブランド。そのピーコートなら、誰もが着こなせること請け合いです。
Schott(ショット)
1913年、ニューヨークイーストブロードウェイにて、「ショット」は誕生しました。
高品質な製品の生産を徹底しており、古き良き時代から受け継がれる物づくりの技術を大切にしているブランドです。
こちらもピーコートとしては定番のブランド。
細部にまでこだわるショットのアイテムは、一度手に取ってみることをオススメします。
SCOTCH&SODA(スコッチ&ソーダ)
オランダ・アムステルダム発のカジュアルブランドである「スコッチ&ソーダ」。
お値段こそ手頃ですが、そのクオリティーは確かなもの。
ピーコートは欲しいけど、あまり高い物には手を出したくない、という方はスコッチ&ソーダをご検討されてみてはいかがでしょうか?
The REAL McCOY’S(ザ リアル マッコイズ)
出典:http://www.realmccoys.co.jp/
1988年に日本で生まれたブランドが「ザ リアルマッコイズ」。
アメカジを中心に展開しているファッションブランドです。
ピーコートの黄金期とも呼べる、第二次世界大戦時代。
その当時のスタイルを、リアルマッコイズではピーコートの定番として生産しています。
昔ながらの形を留めたスタイルを身に着けてみたい、と言う方に一押しのブランドです。
編集者まとめ
出典:http://www.realmccoys.co.jp/
カジュアルな場にもフォーマルな場にも着こなすことが出来るピーコート。
その名の由来は「オランダ語」と言われたり、「錨の爪」と言われたりしていますが、海上で使用するために機能性重視で作られたコートには変わりありません。
しかし機能の為にある「二列のボタン」・「大きな襟」・「縦向きのポケット」などは、他のジャケットにはない仕様であり、見た目にも良く映ります。
スーツに合う丈の長さや、あまり派手にならないような色の物を選ぶことによって、ビジネスコーデの幅を広げてくれる「ピーコート」。
まだ持っていない人も、「持ってはいたけどスーツに合わせたことはなかった」と言う人も、今年の春はピーコートを使ったビジネスコーデに挑戦してみてはいかがでしょうか?
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!
▼紹介したブランドのピーコート一覧
FIDELITY(Amazon)
FRED PERRY(Amazon)
Schott(ZOZO)
SCOTCH&SODA(Amazon)
The REAL MACCOY’S(The REAL MACCOY’S)
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