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2014年2月に破たんして世間を騒がせた世界最大のビットコイン取引所「Mt.GOX」を覚えていらっしゃるでしょうか?この報道で仮想通貨を初めて知った方も多かったでしょう。現在は日本国内でも普及率は他国に比べそれほどではない感を受けますが、既に個人で取引をされていたり銀行がシステムを応用試験を開始する等動きが出ています。そして、日本中で報道された「Mt.GOX」の創設者が、今度は新しい仮想通貨「ステラ」を2014年に立ち上げています。新しい仮想通貨「ステラ」は何が一体違うのでしょうか?このステラの魅力をお伝えします。
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仮想通貨「ステラ」の魅力とは?
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運営はどんな形態か
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運営は非営利財団のステラ開発財団というところが運営財団となっています。中心人物が世界最大級だったビットコイン取引所「Mt.Gox(マウントゴックス)」の創業者であり、仮想通貨の「カリスマ」とされるジェド・マケーレブ氏です。ジェド氏は2011年にマウントゴックスを既に売却しており「新たな仮想通貨を生み出す」と示唆していたそうです。つまり、マウントゴックスが破たんしていた頃には既にステラの開発に携わっていたわけです。
ジェド氏はビットコインの欠点にいち早く気が付き、今後貨幣取引の世界の変革の為には新たな通貨概念が必要だと感じ、ステラ事業を立ち上げたとも一説にあります。この運営財団には、日本人ではMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの伊藤穰一所長が加わっています。
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ビットコインと何が違うのか?メリットは?
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ステラはビットコインと異なり、簡単に言えばリップルの様に「仕組み」が基本です。財団からの発表によると「ステラはさまざまな通貨を送金できる分散型プロトコル」とのこと。他の仮想通貨も含めてですが、現金を換金し、ネット上に自身のウォレットを持ち、取引をする等が出来、海外では一部の店舗でもそのまま使えるといったイメージが既存の仮想通貨です。これを個人が保有するカネを「ステラ」としてインターネット上に保管し、円やユーロ、ビットコインで引き出したり、ペソで送金したりできる仕組みを目指すとコメントを出しています。
ビットコインを反面教師に、確かに送金機能の強化を行った点が活かされています。ビットコインの決済は現時点で10分程度かかる一方、ステラの送金は瞬時に完了する。煩雑な手続きが必要な銀行送金と比べれば、格段にストレスが小さい点は嬉しいです。あまり難しくなく操作が出来る点もメリットでしょう。
しかし、仮想通貨後発組な為、システムの優位はあるものの、価値変動の抑制が課題でした。そこでいくつかの策を講じています。1つ目がステラの発行量を年に1%ずつ増やし、「金融緩和によるステラ安」を誘導し価格の安定を試みる策です。ビットコインは発行量が決まっているため、こんな事は出来ません。効果がありそうですが、2014年にスタートしていますので既に人気は過熱しており、一定効果はあったのかもしれませんが現在は価格変動も激しくなってきています。
そしてより効果的な措置として、ビットコインの高騰の原因とされる中国人利用者が爆発的に増えたことの反面教師として、「Facebookでの認証」というハードルを設けたのです。2013年のビットコイン高騰は中国での利用急増が要因だった為、ステラは価値が落ち着くまで、FB認証という壁で中国での利用急増を抑える策を取ることにしたのです。この策により、変動してはいますが、抑止力にはなっているかと思われます。
アカウントを作るには
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ステラの公式サイトへいけば、誰でもステラのアカウントを作ることが出来ます。正し、Facebookアカウントとメールアドレス認証がありますので、この2つは必ず必要です。(FBアカウントは直前に作成したアカウントでははじかれる場合もあるとの事ですので注意が必要です。)
上記のリンクから登録をしていきます。フィッシングメール等に注意をして、必ずlaunch.stellar.orgより直接ログインするよう注意喚起が出ていますので、ログインする場合もここからです。ユーザ名は送金時も使用しますので必ず覚えておいてください。項目通りに入力していけば、簡単にアカウントが作成できます。
そして、ここからが重要ですが、2015年11月4日にステラネットワークがルーメン(Lumen)にアップグレードし、通貨の単位がstellarからLumenに変更になっています。今から取得される方はアップグレード版でのアカウント取得になると思いますが、万が一アカウント取得の際にlumenにアップグレードされていなければ、アップグレードを行います。特に難しい操作はなく、「Upgrade」を押せば自動的に始まります。完了した際に「Public Key」と「Secret key」が表示されるので、必ずメモしてください。
編集者のまとめ
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仮想通貨は沢山の種類が出ていますが、これほど注目を集めた後発の仮想通貨はないのではないでしょうか?現在行われているのか定かではありませんが、当初無料でプレゼントキャンペーンの様な時期に転売に等しい行為を行った業者が出現する等もあったようです。「発行量を増やしていく」といった財源は今のところ運営財団から出るようですが、いつまで行うかがわかっていません。
ただ、ルーメンにアップグレードをされたことによって今後はウォレットの開発ではなく、コミュニティーの拡大やサードパーティーの参入を促すオープンソースの開発ツールに注力する様ですので、その中でも仮想通貨を使用できるようにする等の先を考えているのかもしれません。
「増やせるうちに貯めておく」といったメリットはありそうです。価格変動があり、情報は随時変わりますので、投資する際は自己責任にてお願い致します。
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