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2013年の上海モーターショーでデビューしたマセラティギブリ。2008年にフェラーリの傘下となり素晴らしい躍進を見せています。2015年に仕様・装備を改めた新型が発表され、プレミアムブランドへ変貌しようとしているようです。熱狂的なファンのためのハイブランドではなく、さらに上を目指すギブリの新型はどの様に変わり、どんなスペックなのでしょうか？マセラティギブリの新型についてお伝えします。

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新型マセラティギブリに迫る

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マセラティについて

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創業は1914年で、最初は車の製造ではなくスパークプラグやアキュムレーターなどの自動車部品を生産していました。しかし大手大量メーカーの大量生産に押され倒産してしまいます。その後シトロエン社、フィアット社の傘下になる等し、2008年よりフェラーリ傘下となりました。現在はフィアットのスポーツカー部門において、同じくフィアット傘下にある自動車メーカー・アルファロメオと統括され、高級車を製造しています。

このフェラーリ社の傘下になったことで、産性も採算も度外視して、“ひたすら究極のスポーツカーをつくる”という以前のスタンスをなくし、マセラティ初のSUV“レヴァンテ”の発表を行いました。2015年には“世界販売台数を5万台へ引き上げる計画”を立ち上げており、世界戦略の第一弾として新型ギブリが世に送り出し、メルセデス・ベンツやBMW、アウディといったドイツのプレミアムサルーンから顧客を奪い取ろうといったマセラティの本気が伺えます。

デザインはどうか

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「クアトロポルテ」の弟分という位置づけだが、全長5メートル、全幅2メートルのボディにはかなりの存在感があります。ですが、ポルテは最大級のラグジュアリーセダンなのに対し、一回り小さなギブリは4ドアながらもスポーティー色を強めたモデルと言えるでしょう。中央に“三叉の槍”が飾られたフロントグリル、それにフロントフェンダーにレイアウトされた3つのエアアウトレットはマセラティの伝統に則っています。一方エッジを効かせたシャープなデザインは、マセラティの最新デザインの象徴と言えるかもしれません。インテリアはお約束の‶ナツメ型アナログ時計”は付いていますが、全体的には機能性を優先させたモダンテイストに落ち着いています。

追加装備はグレードにより、標準装備またはオプションとして用意されており、安全装備や電動開閉式のトランクリッド、iPhoneなどiOS接続機器で、ボイスコマンドによるタスクの実行が可能なSiriスマートパーソナルアシスタント等があります。

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エンジンはどうか

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最高出力330ps、最大トルク51.0kgmを発生する、新開発3リッターV6エンジンを搭載しています。これは、0-100km/hの加速タイムは5.6秒、最高速度は266km/hと発表されています。エンジンはV6モデルのみの仕様です。330psの「ギブリ」、ベースグレードに、より高度なチューニングが施された410PSを発する心臓を搭載する「ギブリS」、そして同エンジンが発した出力を4輪へと分散する電子制御式の4WDシステムを搭載した「ギブリS Q4」の、3グレード構成となっています。

ベースグレードとなる「ギブリ」の運転をした感じは、一言でいえば「日常シーンでもすこぶる俊足なセダン」といった感じだそうです。8気筒エンジン搭載のマセラティ各車は、道行く人を思わず振り返らせるほどに、派手で華やかなサウンドを振り撒きながら走るといった走りですが、V6ツインターボエンジン搭載のギブリでは、街乗りシーンでは低音がメインとなるなど、サウンドの演出はやや控えめ。フリクション感の少ないスムーズな動きを見せるので、決して不快に感じることもありません。ステアリングを切り込んだときに見せるロールの動きも自然です。パワー的にはまったく不満はないでしょう。街乗りシーンでの快適性は悪くないと思われます。

気になる燃費ですが、ベースのギブリで7.6km/L、ギブリSは7.3km/L、ギブリS Q4は6.8km/Lと公表されています。実際のユーザーが行った走行実験によると、Sグレードを高速道路仕様にて6.2km/Lといったデータもあれば、S Q4のグレードで16～21.7km/Lといった高評価も出ています。

価格設定はどうなっているのか？

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価格は以下の通りです。

マセラティ ギブリ　　　9,150,000円（税込）

マセラティ ギブリ S　　10,540,000円（税込）

マセラティ ギブリS Q4　11,350,000円（税込）

編集者のまとめ

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新型モデルがかなり明確な目標と戦略を打ってきている点が、本気度合いを示していると感じました。「イタリア車は壊れやすい」といったイメージが以前はありましたが、イギリスと日本では道路事情も異なりますし、フェラーリとの親子関係にあるマセラティですので、品質も今までのモデルとは違うと思います。サイズ、スペック的にはほぼ同等なドイツメーカーのユーザーをどこまで取り込めるのかも気になりますが、日本国内では依然としてSUV人気がありますので、今後の動向にも注目ですね。

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